Half-Awakening, Half-Sleeping

日日の雑記と創作物に関する長めの感想の物置

映画

メル・ブルックス『スペースボール』(1987)

【2024/1/7】ザ・シネマで放送されていたものの録画。そもそもジョージ・ルーカス『スター・ウォーズ』自体が好きじゃないのにこういうのを見るわけだけど、まあ……表層系界隈ではメル・ブルックスの評価は高くない、デヴィッド&ジェリー・ザッカーやジェイ…

青山真治『EUREKA ユリイカ』(2000)

☆☆☆☆☆(約7年半ぶり、2回目)。なにぶん217分と長尺の作品で、観返すだけの価値が必要以上にある映画だとは思いつつも長年観返してこなかった。今年3月に青山真治の訃報が飛び込んできた時点でも、手元にソフトを調達しておきながら、自分の移り気などもあり…

ジャック・ベッケル『アラブの盗賊』(1954)

☆☆☆☆(初見)。恥ずかしながらジャック・ベッケル初鑑賞。 切返しやアクション繋ぎのかかったショット群の呼吸と、合間に挿まれた持続するワンショットが両方とも粋ですばらしい。前者の例だと、序盤の踊る女奴隷たちとつまんなそうにそれを見ているアンリ・…

バート・ケネディ『戦う幌馬車』(1967)

☆☆☆(初見)。バート・ケネディ監督作ははじめて。酒場のジョン・ウェインとカーク・ダグラスが宿敵ブルース・キャボットの来訪したとたんに乱闘騒ぎを起こして場を有耶無耶にする中盤のくだりとか、フィジカルな罠を張って鋼鉄の幌馬車に挑む終盤の見せ場と…

幾原邦彦『Re:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略』(2022)

☆☆☆★(初見)。2011年の『輪るピングドラム』の頃はまだ高校生。せっせとHDDに録画して本放送を見ていた。愚鈍な一物語消費者として、「アニメはこのように現実と接点を持ってもいいんだ」と驚いた思い出。なお、今のところ全話見れている唯一の幾原邦彦作品…

ピエル・パオロ・パゾリーニ『王女メディア』(1969)

☆☆☆☆(初見)。パゾリーニ、そんなに観ていないのだけどひとまずこれが暫定ベストだ。 カットが移る毎に起こっている出来事が唐突に更新されてゆくという、(演者の顔に近いクローズアップとその切り返し、そして遠景を捉えたロングショットという極端に近い…