Half-Awakening, Half-Sleeping

日日の雑記と創作物に関する長めの感想の物置

バート・ケネディ『戦う幌馬車』(1967)

☆☆☆(初見)。バート・ケネディ監督作ははじめて。酒場のジョン・ウェインカーク・ダグラスが宿敵ブルース・キャボットの来訪したとたんに乱闘騒ぎを起こして場を有耶無耶にする中盤のくだりとか、フィジカルな罠を張って鋼鉄の幌馬車に挑む終盤の見せ場とかがよい。ただまあ、この10~20年前くらいにウェインが出ていたいくつかの西部劇に較べるとやはり神通力には翳りがある。シネスコを持て余しているのか、カッティング・イン・アクションにあまりキレがない。序盤丸テーブルで会話するウェインとダグラス辺りのカッティングが設定ショットと顔のクローズアップの間で変にチャカついていて、よくもわるくも60年代後半という感じがする。